1 青空に賭けろ!

 「はぁっ!ひぃっ!」
 暗い黄泉の森。一人の男が全身泥だらけになりながら、時折木の根っこに足を引っかけて転びながら、飛び出した枝葉で体に小さな傷を作りながら、必死に走っていた。動きは決して俊敏でない。しかし普段以上の力を出して逃げていた。
 「とりゃっ!」
 少し前まで雨が降っていたこともあって、地表の落ち葉は良く滑る。彼はなだらかな斜面に飛び出して、尻餅を付くとそのまま一気に滑り降りた。
 「ひぃ___ひぃ___」
 坂の下は茂みになっていて、男はそこに転がり込むとようやくささやかな休息を得た。髭が枝葉に絡みつくが、そんなことを気にしている余裕はない。
 「冗談じゃねえぞ___やっぱり関わるべきじゃなかったんだ___」
 少し息が落ち着いてきたところで、その男は愚痴るように呟いた。髭もじゃの彼は、捜し物を検索する能力を持つ男、玄武だ。辺りの様子を伺いながら、ゆっくりと音を立てないように茂みから這いずって出る。
 「ん?」
 出た先に見たものは靴だった。
 「あの〜、おじさんが玄武さん?」
 「ひええ!」
 「あ、ちょっと!?」
 たちまち青ざめた玄武は、すぐさま茂みに首を引っ込めたと思うと、反対側から飛び出して走り去る。
 「あたし何か変なこと言った?」
 彼に声を掛けたソアラは怪訝な顔でミキャックに訪ねた。
 「いや、もしかしたら勘違いしたのかも。」
 ミキャックは小声でそう答え、口元に指を立てた。
 「向こうだ___!」
 「逃がすな___!」
 斜面の上の方から野太い男たちの声がする。
 「追われてるの___?」
 「多分___」
 二人は息を潜めて茂みの裏に身を隠した。
 「はぁ___ひぃ___」
 全力疾走しすぎてまた息が上がってしまった玄武は、木の幹に片手を付いて休んでいた。もう足が思うように動かない。
 「ふざけやがって___俺の命は保証するとか言ったくせに___」
 しかし追っ手は休むことを知らない。
 ドンッ!
 「ぎっ!?」
 木に触れていた右手に激痛が走った。鋭い小刀が手の甲から突き刺さり、掌を木に張り付けていた。
 「いでぇぇぇ!」
 ドンドンッ!
 機に次々と小刀が突き刺さる。痛みのあまり体を捻ったことが奏功し、喉笛を食われることは免れた玄武。だがそれは一瞬の回避でしかない。闇にはすでに新たな煌めきが走っていた。
 「ひぃぃ!」
 顔に向かって真っ直ぐに飛んでくる小刀。もうどうすることもできない___!
 「つぁっ!」
 玄武の眼前で刃が弾き飛ばされた。恐る恐る目を開けた彼は、自分の前に立ちはだかった紫髪の女が小刀をことごとく打ち落としていることに驚いた。
 「危ない!」
 今度は自分のすぐ横で澄んだ女の声がした。見ると、下半身を大地に溶け込ませた男に、翼の女が膝の一撃を叩き込んでいた。
 「だ、誰だおまえら?」
 「あなたに探してもらいたいものがあるの。」
 「だから助ける!」
 ソアラとミキャックは口々に言い、玄武に笑みを見せた。
 「こ、甲賀様!」
 口元を黒い覆面で隠した甲賀は、森の木々に目を向けながらゆっくりと歩いていた。そこに黒装束と黒頭巾で固めた男が慌てた様子でやってくる。甲賀は蔑んだ目で、跪いた男を見下ろした。
 「どうした、玄武一人殺すのに何を手間取っている?」
 「妙な女たちが現れまして、それがべらぼうに強いのです!」
 「鴉烙様に仕える暗殺者がそのざまか。」
 眉をひそめた甲賀は怒りを込めた様子で呟き、森の深淵を睨んだ。
 「___」
 戦場に指笛の音が響いた。その途端、ソアラたちを襲撃していた黒装束の男たちは一斉に退いていく。それまでの執拗な攻撃が嘘のように、辺りに静けさが広がっていった。
 「逃げた___」
 それほど強く感じなくても妖魔は油断できない。黄泉での生き方を少し覚えたソアラとミキャックは、敵の気配が消えた後も暫く気を張りつめていた。
 「大丈夫そうね。」
 「よし、それじゃあまずはそれを抜きましょ。」
 「待て待て!自分でやるから!」
 ソアラが短刀に手を伸ばすと、玄武は青い顔をして訴えた。そして脂汗を滲ませながら悲鳴を堪えて刃を抜き取る。
 「手を。」
 途端に血が溢れだしたが、ミキャックが放つ柔らかな光に包まれると傷は見る見るうちに塞がっていった。
 「こ、こりゃいったい___」
 痛みも引いていく。体験したことのない心地に玄武は安らぎを感じ、二人への警戒心も消えた。
 「玄武さん、あなた捜し物が得意なんでしょ?」
 玄武が落ち着きを取り戻したと見るやいなやソアラはしゃがみ込み、彼の顔を覗き込んだ微笑んだ。
 「そうだが___」
 「ちょっと探して欲しいものがあるのよ。いいかな?」
 笑顔で玄武の心を捉えようとするソアラ。ただ、今の玄武には一時の安らぎでは物足りない。
 「その前に俺をどこか安全な場所まで連れてってくれ!そうすりゃなんだって探してやる!」
 「よ〜し、約束よ。」
 ソアラはそのままの姿勢で玄武の肩に手を触れた。
 「ヘヴンズドア!」
 夥しい魔力の放出と共に包まれる三人の体。遠くから様子を伺っていた甲賀たちが目を眩ませるほどに激しい輝きののち、三人の姿はすっかりと消えてしまっていた。
 「消えた___!」
 「甲賀様___」
 突如消えた三人に、甲賀の側にいた黒ずくめの男が狼狽する。しかし当の甲賀は至って冷静だった。
 「案ずるな、片耳程度どうというものではない。」
 彼の右耳には、外耳がなかった。すっかり削ぎ落とされていながら、出血もない。体の各部を自在に切り離す、それが甲賀の能力。
 「うひぃっ!」
 光の高速旅行から解放された玄武は、地面に尻餅をついて息を詰まらせた。
 「ソアラ、ここは?」
 「羅生之宮___だったかな?朱幻城からそれほど遠くない所よ。」
 落ち着き払う二人に比べ、玄武は荒い息を付いて辺りをキョロキョロと見回し、動揺を隠せない。まあ無理もない話だが。
 「お、おまえたちゃ一体何者だ!?こんな能力を使う女の噂は聞いたことがねえ!」
 「新参者なのよ。それはともかく、ここならもう安全よ。さっきの場所からはかなり離れてるし、奴らだってまさかこんな所にいるなんて思わないでしょ。」
 素朴な社を前にして、玄武はただ唖然とするばかり。羅生之宮は彼が甲賀たちに追われていた森から快足自慢の妖魔でも三夜は掛かるところだ。それを一瞬で辿り着いてしまった。
 「さあ、納得したら捜し物の依頼、受けてくれる?」
 ソアラはまたニコリと微笑んだ。

 「ぬぅぅぅ___」
 読経のような声の後、玄武は大きな石を握る手に力を込めた。
 「はぁっ!」
 掛け声と共に砕けた石。それはバラバラと転げ落ち、やがて欠片が黒く変わる。欠片の転がる方向に目的のものがある___のだが。
 「どれよ?」
 ソアラは口を窄めて足下に転がった石を見ていた。砕けた欠片のほとんどが黒く変わってしまったのである。
 「だから無茶だってんだ。青い宝石の付いた指輪なんて黄泉にはごろごろしてる。もっと条件を絞らなきゃわかりっこねえ。」
 「竜の瞳だと一つも黒くならなかったし___」
 ミキャックは困り果てた様子で腕組みする。
 「ま、もっとも俺の能力じゃ捜し物から十町離れたところまでしか近づけねえ。宝石みたいな小さなものを探すのは難しいね。」
 「そりゃ厳しいわ。」
 ソアラはそう吐き捨ててため息をついた、しかしすぐに顔を上げる。
 「それじゃあ、黒麒麟の館がどこにあるか教えてよ。」
 「黒麒麟?なんだか姿を眩ましたって話だが。」
 「それでもいいから。」
 再び手頃な石を拾い上げて念を込める玄武。今度は先ほどに比べてあっけなく石を砕き、その欠片の一つだけが黒く変わった。
 「そいつを平らなものに乗せておけば、目的地の方向へ転がってくれる。んで、砕けたら近くまで来ているって合図だ。」
 「なるほど、館だったら近くまで行ければ十分ね。早速行きましょう!」
 「ええ。玄武さん、ありがとうございます。」
 「おじさんありがとね!」
 二人はそれぞれに頭を下げて、たちまち空の彼方へと飛び去っていった。
 「なんだったんだ、あいつら___」
 残された玄武はようやく立ち上がり、しばし呆然としてその姿を見送る。
 「ん?」
 その時、服の尻の当たりに湿り気を感じ、彼は手を伸ばした。
 「いっ!?」
 手にはネットリとした赤いもの、血液がこびり付いていた。だが自分の体に痛みはない。慌てて服を探ると、よからぬ感触に指が触れた。恐る恐るそれをつまみ上げ、引っ張り出した玄武は恐怖に震えた。
 「うおわああ!」
 彼は戦いて尻餅を付き、つまみ上げていたものを投げ捨てる。地に転がったそれは、血にまみれた耳だった。
 ___
 「ちっ。」
 甲賀の右耳があったであろう場所は血で濡れていた。側頭部には外耳がなく、耳の穴だけが開いていた。
 体を切り離していられる時間には限度がある。それを越えれば切り離された部位は甲賀に舞い戻るが、到底舞い戻れない場所にあればそれまで。朧白い断面は生々しい赤に変わり、血を吹き出すこととなる。
 「甲賀様、治療を___」
 「うむ。」
 ただその傷も舌打ち程度の痛みでしかないのか、甲賀は配下の黒ずくめから緑色の液が入った瓶を受け取り、顔色一つ変えずにそれを傷に塗る。するとたちまち出血が止まった。
 この液体は皇蚕の体液。出血を防ぐだけでなく、強い治癒効果を持っている。
 「玄武は羅生之宮だ。」
 「なんと___よもやそのような場所に!」
 「すぐに追いましょう!」
 「いや待て。」
 意気上がる黒装束を甲賀は落ち着いて制した。
 「追うのは玄武ではなく、女の方だ。我らの同志をこともなげに倒す強さ、奇怪な能力、何者なのか探る必要がある。目指すのは黒麒麟の館だ。」
 「はっ!」
 この時、鴉烙とソアラたちの間に確かな接点が生まれた。

 黄泉の空を飛ぶ二人。玄武の石を頼りに、羅生之宮を離れて一夜が過ぎようとしたとき___
 パシッ!
 「砕けた!」
 ソアラの手の上で黒い石が砕けた。
 「やっぱりあれか!」
 すでに館の姿をはっきりと捉えていたミキャックが笑顔を見せる。二人はさらに加速して、黒麒麟の館を目指した。
 「悟られるなよ。」
 「はっ。」
 館を臨む森にはすでに甲賀たちが隠れていた。当然、館の中にも数人が身を潜めている。だが彼らの目的はここで二人を始末することではない。二人が何者なのかを探ることだ。
 ___館の中。
 「そんなに久しぶりでもないのに、凄く懐かしい気がする。」
 「そう?」
 入り口近くのランプに火を入れると、ミキャックはゆったりと辺りを眺めて呟いた。正直、命の暖かみがない冷え切った館は、安らげる場所ではない。ただ彼女の表情はあまりにも穏やかだった。
 「良い思い出があるみたいね。」
 「うん。」
 否定しない彼女の微笑みに、ソアラは苦み走った笑みを返した。
 「あたしは黒麒麟には悪い思い出しかないよ。」
 「___」
 「ごめん。天界のヒントになるものを探そう。」
 まずは一階から。一階には使用人の部屋が並び、特別めぼしいものはなかった。しかし調度品一つ一つが黄泉らしくないもの、むしろ天界や中庸界で見られそうなデザインなのは気になった。
 「これというものはないわね。」
 「天界ならではのものじゃないと___」
 「そう、できれば魔力を秘めたものがいい。」
 「二階に行きましょう。凛様も姉様も部屋は二階だから。」
 気を付けていたのに、ついつい口を突いて出てしまった。ミキャックは一瞬だけ口元に手を当て、素知らぬ顔で歩き出したが___
 「姉様?」
 ソアラは見逃さなかった。
 「フュミレイのこと?」
 「そ、そうよ!ここでは先輩なんだから姉様、おかしくないでしょ?」
 振り返ったミキャックの頬が紅潮しているので、ソアラはニヤッと笑う。そして自分より背の高い彼女の肩をポンと叩いた。
 「いいね〜、女の園って。」
 「そんなんじゃないって!」
 「はいはい。」
 「ソアラ!」
 ニヤニヤして歩き出したソアラを、ミキャックは怒った顔で追いかけた。

 二階。二人がまずは入り込んだのはミキャックが使っていた部屋だった。
 「落ち着く?」
 「とっても。」
 捜し物もそこそこにベッドに腰を下ろしたミキャックにソアラが尋ねた。ミキャックは伸びをして寝転がる。
 「なら暫くそうしていたら?あたしは隣が気になるから先に行くよ。」
 隣、それは冬美の部屋だ。ソアラとフュミレイの関係、ミキャックも少しだけ聞くことができたから、急ぐ後ろ姿を黙って見送った。
 「___」
 扉を開くのにも生唾を飲んだソアラは、部屋に入るなり立ち止まって胸に手を当てた。鼓動の高ぶりを感じ、気を落ち着かせるようにか、あるいは残り香を求めてか、とにかく大きく深呼吸した。
 「ここに___フュミレイがいたのか。」
 シンプルな部屋。ベッド、書棚、机、いくつかの芸術品。思いこみかも知れない、だがソアラはエンドイロで忍び込んだ彼女の部屋と似た空気を感じていた。飾らず、それでいてポリシーを感じさせる空間に。
 「___」
 ミキャックが自分の部屋でそうしたのと同じように、ソアラもフュミレイが使っていただろうベッドに座った。今の彼女がどんな姿でいるかは分からない、しかしソアラは自分の知るフュミレイ、銀髪で黒いドレスを好み、自由なときには本を開いていることが多かった彼女の姿を思い浮かべていた。
 「フフッ、なんか変なの___」
 そんな自分がまるで恋人を想う乙女のようだったので、ソアラは自嘲気味に笑った。
 「でも嬉しい。あなたが生きていると分かって本当に嬉しい___」
 彼女の姿を描いた絵でもあれば最高だった。しかし、ただ部屋の空気を感じているだけで、ソアラの心は満たされた。失われていたピースが埋め合わされ、この旅に出る前から抱いていた影が晴れる思いがした。
 ガチャ___
 「あ、ソアラ。」
 廊下に出たところでミキャックと鉢合わせた。
 「この部屋には何もないわ。」
 「なら次は凛様の部屋だね。」
 「ええ。」
 共に心を満たされ、屈託のない笑みを交わして二人は黒麒麟の部屋へと向かった。
 「___」
 黒麒麟の部屋。扉を開けた二人の目に飛び込んだものは一つ。二人は引っ張られるようにその前へと立っていた。
 青空の絵の前に。
 「これ___天界の空だよね?」
 暫く黙って絵を見つめ、ソアラが呟いた。
 「ソアラもそう思う?」
 「うん___なんとなくだけど、これは特別な空なんじゃないかなって。」
 「あたしはここにいる間、ずっと記憶を失っていた。でもこれには感じるものがあったんだ。」
 ミキャックは感慨深げに話し、ソアラは小さく頷く。そしてまた暫く絵を見つめた。
 「これ誰が描いたの?」
 「凛様。」
 「ふぅん___」
 なぜ黒麒麟は___いや、レイノラはこんな絵を描いたのだろう。彼女は竜神帝を憎んでいる。輝かしき天界は忌むべき世界ではないのか。ただそれにしてはこの絵はあまりにも清々しすぎる。
 悩みを巡らすうちに、ソアラは絵に手を伸ばしていた。考えがあったわけではないし、意識していたわけでもない。ただ手が自然にそう動いた。
 「!?」
 その瞬間、ソアラの脳裏に爽快な青空の景色が広がった。それはまるで夢でも見ているような不思議な感覚。
 (ドラゴンズヘブン___?)
 ソアラは地に立っていた。眼前には無限に広がる青い空と、目映いばかりの白雲がたなびく。振り返って見た城、それが竜神帝の居城であったからソアラはそこがドラゴンズヘブンだと気づいた。そして徐々に周囲の景色を知ることになる。
 (あれは___)
 思うにここは庭園のような場所。足下には白い石畳が敷き詰められ、石柱や彫像、よく手入れされた花々や噴水も見える。そして噴水の側には若い二人の男女。二人は互いに手を取り合い、思いを込めた口づけを___
 「っ!」
 手が放れた瞬間、ソアラは現実に引き戻された。意識の急変は強烈な立ちくらみとなってソアラを襲う。よろめいた彼女をミキャックが素早く支えた。
 「大丈夫?」
 「ミキャック、この絵ならいけるわ。」
 ソアラはまだ顔をしかめていたが、確信を持って絵を指さした。
 「なにがあったの?」
 ミキャックは片腕にソアラを抱いたまま逆の手で絵に触れる。多少感じるものはあったが、ソアラのように意識が飛ぶことはなかった。
 「この絵はドラゴンズヘブンから見た空よ。」
 「ドラゴンズヘブン___」
 「帰巣の魔力とは少し違うと思う、でもこの絵には黒麒麟の天界に、いや竜神帝に対する強烈な思いが込められているわ。それこそ魔力以上に強烈かもしれない。」
 ソアラは現実に意識を集中して再び絵に触れる。そうすると体はゾクリと震えたが、我を失うことはなかった。
 「大丈夫、駄目だったらまた戻ってくればいいのよ。これを持って朱幻城に戻りましょう。」
 「わかった。ソアラに任せるよ。」
 ミキャックとソアラの感覚の差。絵から受けたイメージの違いは何から生じるのか。それは血の成せるものではないかとソアラは考えていた。竜の使いは竜神帝の血を引く戦士、そしてレイノラも無関係ではないのでは?と。
 「行ったか。」
 光の帯を残して飛び去る二人。その姿を甲賀が見送る。遅れて館から出てきた黒装束の男たち。彼らが言葉を告げると、甲賀は小さな笑みを浮かべた。
 その言葉は___「奴らの拠点は朱幻城」である。




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