メキシコシティー

  




メキシコという国は、麻薬の密売人が暗躍している怖い国だと思っ ていました。
ところが、行ってみると、売人はひとりもおらず、平和な国でした。
日本人は安全ぼけで、外国へ行くとカモにされると言われますが、
そんなことはありません。
人が暮らしているところは、ほとんどの場合、平和そのものです。
おいしいものもあるし、子どもの笑顔があふれ、人々は好意に満ち ています。

さて、今回はアメリカン航空を利用し、ダラスでトランジットしま した。
噂には聞いていましたが、アメリカのテロ対策には、うんざりしま した。
X線を通る時は、ベルトはもちろんのこと、全員クツまで脱がされま す。
搭乗口を抜けて、飛行機に乗り込む通路でも、再度最終荷物検査で す。
ここで、まゆげ切りのハサミや化粧水はおろか、
歯磨き粉まで没収されてしまいました。
液体や練り物は、預かりではなく、容赦なく没収ですからね。没収。
テロ対策を通り越して、職権乱用か?いやがらせか??てかんじで す。

ところが、メキシコシティーのベニートファレス空港に着くと、
外に出る直前の柱にボタンがあって、それを押すようになっていま す。
それを押して「緑」なら、ノーチェック。「赤」なら厳重な荷物検 査の刑です。
コイントスやロシアンルーレットの発想で、かなりいいかげんです。
いきなりメキシコ流の洗礼を受けました。

ダラスでイミグレーションを通り、メキシコでは入国審査はありま せんでした。
EUのようにメキシコ〜アメリカも統合されて、行き来は自由なよう です。
ビザも要らないし、世界はどんどんグローバル化しているのを実感 します。

にもかかわらず、メキシコには英語が話せる人がほとんどいません でした。
浅草や上野のおばちゃんだって、商売に必要な英語は話せます。
しかも直接教えてもらえるアメリカ人がごろごろしているのに、
どうして習おうとしないんでしょうね?
「ハウマッチ」も「リコメンド」も全く通じません。
おかげで「ウノドストレス」はもちろんのこと、
「クワントクエスタイスト」とか「マスバラート」とか、
必要最低限のスペイン語を覚えました。

     NEXT→ 

 もどる