馬産地巡り・その1

レックススタッド
(主な繋養馬 ヤマニンゼファー、サクラチトセオー、ジェニュイン、ヒシミラクルなど)

 さあ!何度やってもテンション上がる(でも馬の前では落ち着きましょう)馬産地巡り!まずは静内のレックススタッドからです。

 と、その前に、馬産地めぐりのポイントをご紹介しましょう。
 まず北海道の馬産地は、北海道の中央部南側の海沿いにあります。社台ファームのある千歳のあたりから、門別、新冠、静内、三石、浦河と、襟裳岬の手前くらいまで馬産地が密集しています。この他、洞爺湖のある伊達のあたり、それから苫小牧から西に向かった白老のあたりなどにも馬の牧場はありますが、中心はいわゆるサラブレッド銀座などがある新冠や静内のあたりです。

 で、数ある牧場ですが、基本的に牝馬は見学できません。病気を持ち込まれたり、妊娠馬へのストレスなどを考えれば当然です。なにしろ馬は云百万、云千万、億の世界ですから!当然ながら、見学できる種牡馬についても軽はずみな行為は許されません。あくまで「牧場の好意で見せて貰っている」ということを忘れないようにしましょう。

 というわけで、ほいほいと住所を調べて勝手に牧場に行くのは駄目です。入れるのは向こうが見学を許可している時期と時間だけ。見学前には事務所への立ち寄りや、受付が必要なことが多いですし、馬に触らない、決まった場所より近づかない、餌をあげない、騒がない、煙草は駄目、フラッシュは駄目、などなどのルールを守ることが前提です。これができない人は見学してはいけません!爆音のする車やバイクでやってくるのもタブーです。あと、馬に興味がない、好きになる見込みのない彼女を連れていくのはやめましょう。牧場の人に失礼です。

 ま、そのへんの詳しいところは競走馬のふるさと案内所のホームページで確認してください。馬産地巡りを考えている人は、必ずこのホームページをよく見て、計画を立てるようにしましょう!


 前置きが長くなりましたが、レックススタッドです。
 ここの見学可能時間は午前9時から10時半まで。静内駅から車で10〜15分くらいかな?自転車でも行けるくらいの距離の所の、二十間道路桜並木沿いにあります。ここは長い直線の桜並木で、レックススタッドのほか、静内種馬場、アロースタッドもこの通り沿いにあります。で、この三カ所の見学には、二十間道路牧場案内書での受付が必要です。ま、名前・住所・電話番号を書いて、ルール説明を受けるくらいですけどね。

 レックススタッドの特徴は、たくさんの馬が見れること!輸入種牡馬よりも、現役時代を良く知る日本馬たちが多いです。パドックでの見学なので馬次第ですが、人好きな馬などは近寄ってきてくれたりします。私はこういう馬を「営業部長」と呼んでます。


で、レックススタッドの営業部長、テレグノシス。勝浦騎手とのコンビで東京競馬場でブイブイいわせてました。でも私が馬券を買うとこないんだよなぁ。
なかなかの人なつっこさですが、声を掛けるとそっぽを向いたり、こっちが立ち去ろうとすると付いてきたり・・・あ、それって馬券の時と同じだ!


一方同じマイラーでもジェニュインは我関せず。どの柵からも遠いパドックの真ん中で佇んでます。貫禄ですかね。


こちらはサクラチトセオー。ラガーレグルス以降産駒に恵まれませんが、ファンの多い馬ですし頑張って欲しいです。


そんなチトセオーは柵の近くに寄ってきてお食事。ナイス営業っぷり。


でたー!御大ヤマニンゼファー。さすがに老けた!皺も増えたし、毛のボサボサな感じはうちの老猫にも似た雰囲気です。でも現役なんだから大したもんだよなぁ。


うまっけタップリ、エイシンワシントン。彼はブラブラさしてるだけでしたが、たまに「どう考えても遊んでるな」ってくらいブンブン振ってる方もいらっしゃいます。


こちらは顔が面白いスプリンターズSの勝ち馬カルストンライトオ。新潟1000mのボスです。
って、あれ?あれあれ?


目が!


目が〜!

えぇ、いわゆる三白眼ってやつですね。これはこれで個性的で素敵です。じつはこういう馬は他にもいました。別の牧場のところで写真のっけますんでこうご期待。有名なG1馬ですよ。
でも普通、馬の目って、

このイメージだよね。あ、こちらはチトセオーさんです。


で、最後はヒシミラクル。G1の勝利数でいったらこの牧場の日本馬で一番です。スピード型の短距離馬が重宝される時代ですが、数少ないサッカーボーイの後継馬として良い子を残して欲しいもんです。

この他にもマチカネフクキタル、ショウナンカンプ、ザッツザブレンティ、トゥナンテなどの日本組に、輸入種牡馬もティンバーカントリー、スターオブコジーン、ヘクタープロテクターなどの一流どころがおりました。

レックススタッドはパドック見学で頭数も多いので、全体を見るのに時間が掛かります。そしていつまでも見ていたいところですが、次の見学先、静内種馬場の見学時間が9時から11時なので、巡る場合は適当なところで切り上げないといけません!

お名残惜しいですが、9時45分で退場いたしました。


次は 静内種馬場へGO!