馬産地巡り・その6
ブリーダーズスタリオン
ステーション
(主な繋養馬 グラスワンダー、バブルガムフェロー、フサイチコンコルド、ブラックホークなど)
二日目は門別にあるブリーダーズスタリオンステーションからスタートです。見学時間が9時半からですので、最初に紹介したレックスとの両立ができません。というわけで主要な種牡馬牧場をしっかり巡るには、最低2泊が必要です。朝9時からの見学では前乗り必至ですからね(浦河のイーストスタッドにも行くならさらにもう1泊必要です)。
で、宿泊地ですが、やはり一番充実しているのは静内だと思います。綺麗なビジネスホテルが揃っていますし、もう少し上のランクのホテルもあります。またコンビニや食事どころも豊富とは言いませんが(とくにコンビニは主要なビジネスホテルから結構遠いです)、ちゃんと揃っています。あと、レンタカー屋があるのも日高地区では静内くらいだと思います。
宿泊地も馬に囲まれていたい!という方は浦河まで足を伸ばすと良いでしょう。浦河優駿ビレッジAERUなら、敷地内にサニーブライアンやウイニングチケットなどが繋養されています。
以前は日高ケンタッキーファームもお勧めでした。乗馬やバーベキューが楽しめ、部屋はログハウス、しかも最近ではオフサイドトラップやタイキブリザードが繋養されていましたが、残念ながら2008年一杯で閉園となってしまいました。
あとレンタカーについてですが、北海道は広大ですので、同じ道内でも地区が違うと乗り捨て料金がかかります。でも静内等の日高地区は、苫小牧や札幌と同地区です(ただし私はトヨタレンタカー専門ですので、他のレンタカー会社がどうなのかは分かりません)。
電車で静内まで行くのも、海沿いを走るローカル線でとても風情があるのですが、いかんせん本数が少ない。所要時間は変わりませんし、途中までは建設中の高速道路の無料区間を走れますので、苫小牧からレンタカーがおすすめだと思います。
あ、もちろん新千歳空港からレンタカーでも良いと思いますよ。あと札幌からなら、静内方面への高速バスが出ていますので、それを使うと便利ですし値段も安いです。
さて、ブリーダーズスタリオンステーション(長いので以下、BSS)です。前夜から早朝にかけて雨が降ったため、放牧はされず、厩舎での見学となりました。馬の全身は見づらいですが距離感が近いので、このタイプの見学は好きです。
ご覧の通り、結構見学者がおりました。前日アローで見た顔ぶれはほとんどいたと思います。
BSSは見学に職員の方が対応してくれます。これが誰々ですと案内しながら、馬に顔を出させてくれます。また分からないことがあれば質問に応じてくれたり、写真を撮りたい馬がいれば個別に顔を出させてくれたりもします。
しかも来場者には繋養馬の一覧が配布されます。これには種付料まで書いてあり、最も高額なのはグラスワンダーで受胎条件200万円、出生条件250万円(受胎確認時点で200万円支払うか、出生した時点で250万円支払うか)でした。
まず出迎えてくれたのがアサクサデンエンです。彼には安田記念で良い思いをさせて貰いました。少し前まで寝ワラをほじくり返していたためワラまみれですが、他の馬たちが顔を出さない中でナイス営業部長です。
社交的でとても人懐っこい馬でした。
こちらはディープインパクトと同世代のアドマイヤジャパンです。まだ7歳ですので現役でもおかしくない年齢です。可愛い顔ですが「気が強くてあまり言うことをきかない」そうです。
スウェプトオーヴァーボードです。真っ白で綺麗な馬でした。見学中に寝わらに転がって爆睡しはじめる大胆な馬でもありました。
出ました!カルストンライトオのところで触れた三白眼のG1馬、タップダンスシチーです!あまり顔を出すのが好きじゃないそうで、職員さんに促されないと出てきてくれませんでした。
こちらもタップなんですけど、反対側は普通なんですよね。眼の開き方が足りないだけかな?
BSSではタップの他にももう1頭、ブラックタイドが三白眼でした。
グラスワンダーです。実績だけでなく人気もBSSで一番手のようで、見学者にモテモテでした。
やっぱり栗毛は可愛いですねぇ。そういえばスペシャルウィークとの鼻差の有馬は中山まで見に行ってました。馬券?もちろんビッグレッドのあいつからですよ!(10着)
こちらはバブルガムフェローです。バブとグラスもあまり顔を出さないそうですが、BSSはアローやビッグレッドに比べると柵の位置が高い気がするんですよね。だから顔を出しづらいんじゃないのかな?と、勝手に想像してました。
そんなちょっと高めの柵に首を乗せてどんよりとした目をしてるのはフサイチコンコルドです。
眠い・・・眠すぎる・・・・
あ〜、でもこのまま寝たら苦しくなるかなぁ・・・ま、いっかぁ・・・
この後、眠る・首が引っかかる・はっ!となって目覚める・でも眠気に耐えられず・・・の繰り返しでした。
で、結局おさまりのいいポイントを見つけたようです。こんな顔でもダービー馬!
最後はアフリートのご老公。全く顔を出す気配がなかったのですが、職員さんが起こしてくれました。
メシはまだかのぉ?
今食べてますよ!
そうかのぉ?
いや、さすがにそこまで酷くありませんが、顔を出すのが本当に面倒くさそうでした。なにせもう24歳のおじいちゃん。でもまだ現役でやることはやるそうですから大した物です!
この他にもアドマイヤマックス、ブラックホーク、エアジハードのG1馬たちに、ブラックタイド(ディープの兄)、ラスカルスズカ(サイレンススズカの弟)、スウィフトカレント(アサクサデンエンの弟。5月に引退したばかり)など盛りだくさんの顔ぶれが繋養されています。
さぁ、次が最後の見学。場所はかの有名な社台ファーム(社台スタリオンステーション)です!
社台スタリオンステーションへ GO!