雲の平 高天原 黒部源流 折立から入・下山、山中3泊4日 中・上級(ヤマケイ・アルペンガイド)
前夜東京を出て、関越ー北陸道で途中PA仮眠、立山ICから有峰林道で折立(500km超)に到着。夜行は無謀、前夜泊すべき。朝5時、料金所前(6-20時開通)には長い車列があり、折立駐車場も満車。戻って路駐し、登山道まで5分ほど歩く。
Day1折立7:30ー太郎平ー薬師沢16:50
折立出発(7:30)。樹林内の辛い登りが「三角点」まで約2時間続く。その後傾斜が緩くなるが、石礫道は歩き難い。下方に有峰湖が望める(右)。太郎平着(12:30)、昼食後、薬師沢小屋へ下る。途中で土砂降りになった。
第一渡渉点を渡ると湿地帯となり木道があるが、傾斜があって滑るのでゆっくり歩く。
(16:50)薬師沢小屋に到着。大雨でテン幕者も来て、2畳に3人。超高湿度で窓が結露し超不快。
Day2薬師沢小屋6:30ー高天原小屋16:00
雨は止んでいた。(6:30)小屋前の吊橋を渡り、憧れの雲ノ平へ向う。登山道というよりゴロ岩の沢で、長くて辛い地獄の急登。岩が濡れていてよく滑る(滑ってヘリ搬送者も出た)。
急登が終わると木道となるが、これも滑る。やっとのことで樹林帯を超えたら、(右)すぐにアラスカ庭園(10:30)。
(下左)周囲の稜線と名山を愛でながら雲ノ平をのんびり歩く。1時間で奥日本庭園。ずーっと素晴らしい眺望が続き、来てよかったとつくづく思った。服や雨具等をぶら下げて乾かしながら、鼻歌まじりで歩く。山岳が美しい。
(下左)三俣蓮華岳と槍ヶ岳 (下右)水晶岳(右)と赤石岳
(下右)雲ノ平山荘(11:30)。新築された大きく、明るくきれいな山荘で、カレーとコーヒーが旨い。山荘からも素晴らし眺望が得られ、つい長居となる。ここに泊まって温泉日帰りする人も多いと言う
(12:30)山荘を出発し、コロナ塔を経て高天原へ向かう。素晴らしい山岳眺望が続く。


奥スイス庭園から急な下り。梯子場もあって辛い。
高天原峠(15:00)。また下って木道を歩き、沢を渡ると新装なった
高天原山荘(16:00)。下り20分で温泉高天原温泉
小屋は新装されたのできれいだが、ランプが暗く、食事にライト要。温泉もあり、一人1畳で極楽極楽。寝過ごした。
Day3高天原6:30ー大東新道−太郎平17:50
疲労蓄積のため朝が辛い。宿主から薬師沢までは新道経由で5時間(3日間彷徨した人の話も聞いた)とのことなので、温泉に寄らずに出発(6:30)。高天原峠から大東新道へ下る。急傾斜の滑りやすく梯子場も多い。逆方向だと地獄の登り。
(右)B沢出会(右端)。源流は奥に流下。最高に気分がよいので、しばし休憩。(下左)岩の印と足跡を追い、ときどき河原を巻いて歩く。数か所、ヘズリ、梯子、鎖場がある。

しばらく行くと岩壁と淵に突き当たった。足跡を追ってきたが見逃しか。少し戻っても印は見つからない。天気も川も気持ちいいので通りがかりを待ちながら早昼にしたが、誰も通らなかった(当然か)。戻っての道探しが面倒なので、岩壁手前の10mほどの崖をよじ登った。最後は手がかりがなく、反動で伸び上がって灌木を掴んで地面に肘を付いた(そこが道だった!)。巻いた後、梯子で河原に下りた。
(13:30)薬師沢小屋。水が冷たくて旨い(牛乳はめちゃ旨)。太郎平小屋へ(14:00)。往路と違って晴天、薬師岳を見ながら進む(右)。樹林帯を抜けると急登で、日も傾いて風が強くなり寒い突風によろけながら太郎平小屋着(17:50)。
大きな山小屋で、部屋も食堂も明るくてビッくり、食事は一番旨かった。強風で寒かったが、富山の夜景が美しい

Day4)太郎平
7:50ー折立11:15
薬師岳(右)方向を散歩し、(7:50)下山開始。樹林帯まで降りると蒸暑くなった。折立着(11:15)。
林道入口「亀谷温泉に立ち寄った。冷泉が最高によかった。長野の温泉に立ち寄り、深夜帰宅。

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