台北みてある記

    
 

 

 台北観光と言えば、故宮博物院でしょう。
 有名だし、ホテルから近いし、行っとくか、的な感じで行きました。
 中国4000年の歴史の壷なんか、別に興味もないし。
 ちらっと見たら帰ろう、と思っていました。

 ですが、その迫力たるや、圧巻でした。
 めくりめく逸品。やめられまへん。
 5時の閉館までに、ほぼ全ての展示物を見ました。
 いやま、すごい。はんぱない。
 うんちく、教養、関係ありません。
 青銅や陶磁器は、時を越えて、語りかけてきます。

 清朝ラストエンペラーの溥儀が、紫禁城を追い出されたあと、
 初めて世間にさらされた財物です。
 それらの一部が、蒋介石によって台湾に運び出さました。
 やっぱ紫禁城はすごいです。江戸城とは、格がちがいます。
 「蒼穹の昴」を毎週見ていますが、
 演出に使われている壷や食器を、まじまじと見るようになりました。

 また、各所にある寺院仏閣も良かったです。
 赤く、美しく、活気に満ちています。
 台湾人は日本と同じで、神仏なんでもありで、
 昼間から大勢の市民で賑わっています。
 うちらが行っても、わけへだてなく線香を配ってくれて、
 お祈りしてくれます。

 その他、電車に1時間近く乗って、
 九フンなるところに行きました。
 ここは、「千と千尋の神隠し」の銭湯のモデルとなったところ。
 東シナ海が一望でき、細い路地に出店がいっぱい出ていて、
 楽しい街でした。

 あと、各地で毎夜くりひろげられている夜市は、
 屋台だけでなく、射的やゲームもでき、
 毎夜、身動きが取れないほど賑わっています。

 台湾は、朝も夜も、どこへ行っても、巨大中華街。
 赤くて、人が多くて、騒々しくて、活気があり、
 湯気が立って、美味しい匂いがします。

 さて、ながながと書いた台湾レポートは、これでおしまいにします。
 読者の皆様、気軽に台湾に行きましょう!
 なかなかええとこですよ。  

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