ワールドセンターへ行こう                    
           

レンジャーリーダー   




 2004年の130団のレンジャー部門は、高2スカウト1名(長女)、高3スカウト1名という構成でした。実動スカウトは1名だけだったので、長女はサンガム派遣に参加しました。派遣団結成式に始まって、東京や名古屋での研修、資料作り、サンガム滞在、報告書作り、日連報告会、団発表、東京都支部活動報告会、と、大忙しの1年間でした。海外での経験もさることながら、事前研修や報告会でも長女は成長しました。親として満足するとともに、レンジャーリーダーとして、後続のレンジャースカウトにも、同じ経験をしてもらいたいと思いました。

 ところが日本連盟のワールドセンターへの海外派遣は、長女が行った年を最後に終わってしまいました。2006年2月に日本連盟に確認しに出向きましたが、やはり2006年は派遣はない、ということが確定していました。高2スカウト4名にとっては、最後の1年です。何とかして行かせたい、という気持ちではありましたが、まさか自分が連れて行くことになるとは思っていませんでした。

 身内の反対や130団関係者の不安を押し切って決意したのは、レンジャースカウト5人の御両親方の賛同があったからです。話を持ち出したとき、ひとりでも迷いがあったら、私も決意できなかったでしょう。始めから最後までいつも信頼してくれて、サポートしてくれた御両親方には、本当に感謝しています。大事な娘さんを預けていただいて、ありがとうございました。

 夏はスカウトが部活の合宿や文化祭準備で忙しいので、冬のセッションに参加することにしました。レンジャー全員が参加することで、2006年のレンジャー部門の活動計画は、海外派遣を軸に組み立てることができました。1ヶ月に1度研修会をもち、予算もつけてもらいました。帰国後も報告書作り、シンキングデーでの報告会、東京都支部活動報告会、と、1年間を通して充実した活動計画をたてることができました。

 研修が始まると、スカウトの気持ちも盛り上がり、部活メインだった高校生活にスカウト活動がカムバックしてきました。都支部ギャザリング、全国ユースフォーラム実行委員、11地区スカウト実行委員、レンジャーキャンプ、南関東ギャザリングと、5人とも積極的にスカウト活動を楽しんでくれました。

 アワカバニャのセッションでは、5人とも自分のチカラを発揮できたと思います。みんな良く聞き、よく話し、よく食べ、良く寝ました。集団の活動では、快活に場を盛り上げていました。江戸娘はみんなから好かれていて、文化交流の中心的存在でした。私はリーダーとして、誇らしかったです。

 彼女達は、始めから世界に通用するガールスカウトだったわけではありません。ブラウニーでの団キャンプで、集団で泊まることのルールを学びました。ジュニアでの団キャンプで、辛さを乗り切ることを覚えました。シニアでの団キャンプで、前に出ることができるようになりました。やはり原点は団キャンプです。さらに、レンジャーでのギャザリングや全国キャンプで、初対面でパトロール活動する際のマナーを知りました。今までの全ての活動の延長線上に、今回の海外派遣があるのです。

 ワールドセンターで開催されているセッションへは、スカウト1人&リーダー1人から申し込めます。引率するのはたいへんだと思っていましたが、そんなことはありませんでした。レンジャーまでスカウト活動を続けてきたスカウトなら、リーダーは見守っているだけで大丈夫です。これからも、ひとりでも多くのレンジャースカウトにワールドセンターに行ってもらいたいです。そしてスカウトに、「ガールを続けてきて良かった」と実感してもらいたいです。その思いは、団に還元されていくことでしょう。そうして、団の活動が、さらに活性化されることを願っています。

   

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