帰国の途

  




アワカバニャでの夢のような8日間はあっという間に終わり、
涙のお別れをして、帰路につきました。
最終日の朝9時に、バスが2台迎えに来ました。
1台は、メキシコシティーベニートファレス空港へ。
もう1台は、メキシコシティーのガールの宿Ticalliへ向かいます。
空港へ直行して、まっすぐ日本へ帰りたかったのですが、
いかんせん、アメリカン航空の成田便は早朝6:50発です。
空港で時間をつぶすわけにもいかないので、私たちは再びTicalliに向かいました。

私たちは、行きに借りた部屋と同じ部屋に通されました。
ひさしぶりに日本語で水入らずの会話ができ、盛り上がりました。
私たちは慣れたソナロッサの街を再びぶらぶらしました。
帰って仮眠をとり、夜中の3:30に3個目覚ましをかけ、
4:20にロビーでロベルトの迎えを待ちました。

ところが。。。ロベルトが来ません。
もう夜中だし、地下鉄も走っていないので、待つしかありません。
全員不安のどん底です。
待つこと60分。ロベルトは5:20にやっと現れました。

ロベルト「え〜〜と、飛行機は6時だっけ?」うちら
「6:50です。」
ロベルト「なんだ、7時じゃん!」
とか言われ、メキシコ時間に私たちを巻き込まないでくれっ!!
と叫びたかったです。

空港に着いたら、早朝にもかかわらず、人でごったがえしていました。
アメリカン航空の長蛇の列にイライラしながら並んでいると、
「この中にダラス行きの人はいませんかあ〜〜?」とか言ってます。
「いるいる、うちらダラス行きで〜〜す」と、手を挙げると、
最前列に横はいりさせてくれ、無事間に合いました。
やはりロベルトが心配しなかったように、メキシコでは、
多少遅れても飛行機には乗り遅れないようにできているのでしょう。

ダラスフォートワース空港でトランジットし、いよいよ
成田に向けて昼12:05に時間通りに飛行機が動きだしました。
「はあ〜〜。これでいよいよ任務完了だわ。」と、安堵しました。
スエットに着替えて、毛布にくるまり、2時間ほど寝ました。

ところが。。。ひと眠りして起きると、窓には雲海ではなく、空港内の飛行機が見えます。
なんとな、寝る前と同じ景色なのですよ。
がぴょ〜〜ん。もうロス上空あたりのはずなのに、まだテキサスかいっ??
怒りがこみあげてきますが、しかたありません。
滑走路まで行ったけど安全装置が作動しないので、再度点検しているそうです。

3時には、ついに機体を変えることになり、降ろされてしまいました。
またD25番搭乗口に逆戻りです。
ここで何かあったらどうする??いつになったら、私の任務は終了するの??
といらだっても、どうしようもありません。
$10のミールクーポンをもらい、空港内にまたスカウトを放し飼いにしました。


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