現在のレンズ交換式カメラの殆どは、この分類に入ります。レンズを通り、フィルム面上に届く光を
途中にあるミラーで折り、ファインダーに導いて撮像範囲やピントの状態を確認する一眼レフ方式は、
何よりも写る像と(殆ど)同じものを目で確認できると言うところに大きなメリットがあります。ピントも
構図もより正確になります。
厳密なピントを要求する、マクロ撮影等は、レンジファインダーを持ったカメラが全盛だった頃から、
レフボックスという、いわば一眼レフのミラー機構と同じ役割をするものを使って撮っていました。現在でも
一眼レフメリットは、望遠やマクロ撮影等、ある程度焦点距離が長いレンズを使用するとき時、大いに発揮されると
思います。
一方で、ミラーとそれを納めるミラーボックスの存在は、短い焦点距離(広角)のレンズの後玉と干渉してしまう
というデメリットを与えます。レンズ設計者たちは、レトロフォーカス式のレンズを最適化する研究をして、
この問題を解決してきました。概して、古い時代の一眼レフ用広角レンズは、未だ研究が進んでいなかったという
理由から、ミラーボックスを持たないレンジファインダー用のレンズより、性能が劣っていたと言われています。
私と一眼レフカメラの出会いは中学3年生の頃で、カメラを趣味とする友人達が持っているのを 羨ましく見ていたものでした。高校生の頃、Nikon F2 や FE などを持つ写真部の友人が羨ましく、時に 触らせて貰ったりしたことがありましたが、実際それで写真を撮ったことは殆どありませんでした。 一度、F2 を使っている友人が、私の父の S3 のことを知り、是非触らせて欲しいと言うので、 父に黙って持ち出したことがありました。「すごい」「欲しい」を連発していた友人が、F2 を 指しながら「これと交換してくれるのなら、すぐにでもそうしたい」と言うのを聞き、「俺も できればそうしたい」と罰当たりなことを心の中で叫んだものでした。